書評を書くことになり 一冊の本に出会う
何気なく雨の日にスクリャービンの4番を弾いていた時に
宮下奈都さんの『羊と鋼の森』
ピアノの調律師を目指す青年の話である
自分にとってあまりにも身近であり日常で たやすく想像できる場面や出会う人に共感しながら、
ピアノから出る音(音楽)によって 何かを共有し世界を広げる。。私はすでにその羊の群れの住人で 森に彷徨っていたのだ
現実の生活の中に 一種の諦めと虚無感を感じる時に初めて
ピアノが語りかける私にとって
『どんなに汚れた世界でも それがあれば道を探せる事ができる。 そしてそれは目を背けるのではなく 前に進む力 』
目頭が熱くなり 胸がきゅうっとなった
この本に出会えるきっかけをくださった深澤さまに心より感謝いたします。
森を彷徨い ピアノを食べて生きて行く
♡