IDEE

イデーの鏡／ミシェル•トゥルニエ

このエッセー集は、「男と女」「愛情と友情」「ネコとイヌ」「ドン・ジュアンとカサノヴァ」といったように、対をなす概念やキャラクターを論じた、58の短章で成る

こうした対概念を鏡にたとえて、『イデーの鏡』と銘打ったわけである。

たとえば地下室と屋根裏部屋を生と死というコントラストで考察した章では、




サン＝テグジュペリの『南方郵便機』の一節がさりげなく置かれる

相反するものが　時に反対の世界で　併存している

そんな鏡のようなことは　日常生活においても　よくある話だ

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