アンジェイ・ワンダ
ポーランドを訪れた時に感じたのは
まだ第二次世界大戦の頃のことが民衆の心に深く根付いているというところ
物腰優しい表情の裏には 心の闇が隠れているのかしらと
アンジェイ・ワンダ監督の作品は第二次世界大戦下のポーランドを舞台とした作品や
社会主義政権の懐疑をモチーフにしたもの、反骨精神溢れるもの中心に
世界的に ポーランドイズムを知らしめた監督である
人から訊いて薦められたものをなるべく早いうちに観たり
また好きな監督の作品を順に観ていき私の映画財産を増やしている
RIP Andrzej Wajda(2016.10.09) |
映画は音楽とは全く別のものを兼ね備えている
私は映画を観ることが好きだ。歩くことと同じくらい
先日 舞台俳優の弟より、舞台の難しさ、セリフの代償について熱く話しをきいた
オペラがいかにスムーズでシンプルか(音楽が全てを一つにしている)
舞台はいかにそうでないかー(あまりにも決まりすぎている 言葉!)
その話をしながら 私は能の世界『 幽幻 』についてふと思い耽りました。
Andrzej Wajda, 1969, fot. materiały organizatora |
世阿弥の言葉にこういうのがある
自分は動いていけない
自分は後ろにいて操っていて つまり 自分の分身が前で色々なことをやっている
世阿弥の作った能の中の 生き霊や怨霊の観念と同じである
よく弾いている時そういう気持ちになることがあるのだが
なるほど、と思った一節で心に留めている
♡