とてもうれしそうだった。
自分の心までもが楚々となり 茶釜はぽってりとふくふくしくなっていた
そういえば我が家の静かな犬 福子は元気かしら…
彼女は 人が側でいないとごはんを食べない
食欲を我慢する犬は初めてだと
父が呟いていた
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深々と夜も更け ゆっくりと外に出る
小糠雨 ぼおっとする光のシグナルの幻想的なこと
耳許では
ボロディン四重奏&リヒテル ショスタコーヴィッチピアノ五重奏、フランクピアノ五重奏が響く
冷たい風は弦楽器の音が似合うから。
アンサンブルはピアノトリオ(ヴァイオリン、チェロ、ピアノ)が俄然好みだ
わたしは何かと『3』を好む 3拍子であったり 3つの言葉で片付けてしまうことも多い
2人より3人の方が 意外な会話の展開など 面白いことが多い
音楽で対話をするアンサンブルの悦び
ボンドリャンスキー教授と故・ガイダモーヴィッチ教授の授業は
いまでは残り少なくなった『ロシアンシュコーラ(russian school)』まさにそれだった
橤
1985年12月5日 モスクワ音楽院大ホールのコンサート録音
Shostakovich : Piano Quintet op.57
Richter & Borodin quartet