チシャの月夜は魔法のよる
夢をみたくなる こんな夢
道ばたでカメリアをみた
しげしげとみた うつくしかったから
花びらのかさなりとサーモンピンクの儚さは
コンクリートなグレイの背景に品良く収まっていた
昨夜 女友達と話をした 赤ワインを飲みながらー
月日が経つのも悪くない
会っていない時間がその関係を育むのだとも改めて感じた
モスクワに発つ前18の私に彼女の手紙にそう書いていたのを憶えている
彼女は私の事を そして 私は彼女のことを大切に思っているのを
はにかんだ二人がいた
朝の儀礼
久しぶりにあの子にあった
春の木漏れ日の中で 心が自然とほどけていくの
共通の話題を探す間もなく 懐かしい写真を胸に
白い梅の花床の 夢が叶った瞬間に
これは春の幻なのかしら
そしてあの子はみゃあと鳴き 軒先に隠れた
そしてずっと そのままで
♡