21.6.12

用と美


















茶の湯は 日常生活で使われている道具を さりげなく茶の湯の道具として使うことがある


『わたり七分に景三分』である庭にみられる飛び石を含め『美用一致』の妙を感じる








針屋宗春の逸話で心に残るものがある


宗春は利休門下の茶人であり 秀吉が千利休にこういった



「このような雪の深い日のしかも、夜に訪ねて来る人もあるとは思えないが、不時の客にも茶がすぐに出せるように準備をしている者がいるだろうか?」と問うたとこと


すぐさま利休は答えた「それは針谷宗春くらいでしょう」と




さっそくに秀吉は雪の降る中を利休を伴い宗春の家へと出かけたのだ。




宗春の家に入ると 炉にはほのかな炭の火の照りが灯り、静かに松風をかなでる釜の姿があった。

そして侘た生活をしている宗春は 太閤秀吉に対し何の用意もあろうはずもなかったところに

白米を洗って盆に盛りつけ  ーせめてこれでも召し上がってゆっくりしてください と

白米を菓子に見立てて出したという。



たいそう その白米が一段と引き立ったことだろう。









今日は樹齢60年ほどの桜を切り わたしは右の方にあるこぶをいただいた



何に使おうか 早速検討中である




фп

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すきなもの うつくしいもの きれいなものを 傍に置くように 音で表現するように (Леф=Left Front of the Arts)

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